ライブ撮影無法時代

あなたは映画館で映画をスマホで撮影したりするだろうか?—

ライブハウスでのスナップ撮影や眼レフでの本格的な撮影の自由度について、国内外問わず話題となっている。国内では特に女性シンガーソングライターやアイドルからブログやsnsでのお知らせ、いわゆる”撮影についての配慮勧告”が多発し、コンサート(特にライブハウス)での撮影無法地帯化が問題視されている。

アーティスト側からすれば、撮影されることにメリットは一つもない。事前にアポのある雑誌やテレビなどのメディアによる拡散ならまだしも、撮影者各自のsnsでの拡散が宣伝になるはずがない。もしそれを肯定するならライブでなくとも、動画やサイトなどへのリンクで十分事足りる。

■以下、撮影無法地帯について見解をまとめた。

・ファインダーばかり見てライブをまともに見ていない。

・撮影することが一つの楽しみになっているだけでむしろ演者はモデル化している。

・撮影者のカメラや手の動きが背後のオーディエンスの邪魔になっている、またシャッター音や、撮影の際の動きなども目障り。バラードでのシャッター音など酷いものである。

・撮影者は、頼んでもいないのに撮影した写真やあろうことか動画まで撮影してデータを演者に送るまたは手渡しし、”撮ってあげている感”のエゴに浸っている。

・中には毎回のライブを必ず動画撮影し、コレクション化している人までいる。

・何組かの組み合わせでのライブイベントにおいては、撮影後のデータをsnsを通じてメッセージ機能にてグループを無断で組み、繋がっていない者同士がいることへの配慮もなく自分のエゴまたは誤った親切心を押し付けてくる。

■規制できない演者は文句を言うな

楽しい思い出は共有したくなるもの。ライブのワンシーンを写真におさめて、snsに”行ってきました”と、言いたい気持ちは当たり前だし演者にとっても嬉しいこと。かといって、”1枚だけ撮っていいよ”とも言えず、わかるでしょ?察してほしいと思っているに留まっている。そんな細かいこと、厳しいことを言うとライブに来てもらえないのではないかと余計な心配をしている演者は特にしっかりと意思表示をすることが大切。撮影できないなら行かないというお客様は動物園でも紹介してあげよう。それが出来ないならネット上でさりげなく文句書いたり被害者面するのはやめましょう。

■以下、対策といくつかの方法

・映画館や劇場と同じように、基本的にすべて撮影禁止を常識にしてしまう。

・その上で、必要であれば写真撮影の時間(あくまで記念写真程度。モデルになるわけではない)を設ける。

・公演終了後に一緒に写真を撮るなどしてsns発信用の記念となる写真を提供する

・写真が必要な場合は、演者からカメラマンや知人、お客様に特別に撮影依頼し、撮影スタッフのパスをつけさせる

・信頼できるお客様へ撮影の許可をした場合のデータのやりとりは代表者が行い、代表者から個々のメンバーへ転送する。

・前売り券、当日券と料金設定が通常はあるが、撮影したいお客様は別途撮影オプション券を作ってモデル料を取る。

他にも方法はあると思う。まずはライブを楽しんでもらうために公演を行っているのであって、カメラの練習をさせるわけでもカメラ技術を自慢させるためでもない。いろいろと方法はあるので、ライブハウスや会場としっかり相談してから誤解のないように気持ちよく公演を行うことが大切。


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