持ち込みマイクの意味

PA(パブリックアドレス)の基本は、生音をできる限り忠実に拡声させることである。

「声に合ったマイク」を使用するのは、よりよい環境・設備でより生声に近い音・ダイナミクスを拾うことにあり、「声を綺麗に整えてくれる装置」ではない。

よく見る持ち込みマイク(特に女性ボーカリストに多い)持参者の多くはそのあたりを勘違いしている人が非常に多い。

どんな環境であっても、その楽器と声でバランスを保つ感覚を身につけよう。SM58だけでほとんどの環境はクリアできる。自分の中域や中高域が出過ぎる場合のみカット調整してもらえば良い。間違っても”低域が足りない””高域をもっと飛ばしたい”などの理由で、”そもそも鳴ってない音”をマイクやEQに求めるのは間違っているのだ。マイク感度の問題かと思うが”歌いにくい、モニタリングしにくい”という理由も、楽器の音量とのバランスについて考えてみれば解決できる問題である。


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